Reborn File  1
FUJIFILM『写ルンです』32mm/f10(プラスチック製1枚構成) のリボーン
(マイクロフォーサーズボディキャップf10 リボーンレンズ)

リボーンレンズの第1作目は『写ルンです』のレンズです。


いわゆる『写ルンです』のレンズを使ったレンズは「GIZMON Utulens」の発売により一時ブームにもなりました。

「GIZMON Utulens」は32mm/f16ですが、自作rebornlensは写ルンですのレンズユニットをそのまま取って付けなので32mm/f10の仕様のままです。

制作作業~

写ルンですを分解してレンズユニットを取り出します。その行程はググるとたくさん出てくるのでここでは省略しますね。

取り出したレンズユニット部は「前カバー部品」、「レンズ」、「絞りを兼ねた下部品」との3つから構成されています。加工する必要があるのは下部部品だけですが、どこの部分を残すかを先によく考えてから作業を行ったほうが良いかと思います。

私は初めての作業ということもあってイケイケで除ける部分はすべて取り除いてしまいました。



マイクロフォーサーズの場合、レンズユニットの下部パーツの底を削ってフラットにすると無限遠が出たのでボディキャップに大きな穴を開ける作業をせずに済みました。ボディキャップの素材は厚さがあるのでケラれないように穴の裏面にドリルで窪みを彫り込みました。

無限遠を調整にはマスキングテープを活用しました。

調整が済んだらボディキャップと下部パーツをプラスチック用ボンドで接着します。
下の写真はすべてのレンズユニットを組み立てた完成形です。

当初はこの状態で完成としたのですが、どうも武骨すぎてしっくりこない。



そこでレンズユニット部に覆いをつけることにしました。

覆いは手近にあったペットボトルのキャップを利用してみました。本当は黒いキャップがあるとよかったけど、白しか手元にないので白で制作。

まずはレンズユニットの高さに合わせペットボトルのキャップをカッターでスライス。さらにレンズユニットに合わせ14mmほどの穴を上部に開けました。キャップの素材は柔軟性があるのでドリルで大きなきれいな形の丸い穴を開けるのは難しいです。

レンズ前面になる部分(キャップ上部)には「あける」と文字が書かれていたのと穴の形がいびつなのを隠すため、薄いプラスチック板をドーナツ状に切り抜いた化粧板を作り、プラスチック用ボンドでキャップに貼り付けます。

部品構成はこんな感じ。すでにボディキャップには写ルンですのレンズユニットの下部パーツが接着剤で固定してあります。

全てのパーツを組み立てて完成しました。↓

前から見ると武骨だったレンズユニット部品がすべて隠れて市販のレンズっぽくなっていい感じです。

覆いをかぶせたことで、レンズ運搬の際のレンズユニットへの負担(脱落の可能性)が減り、構造上の強度が増したかと思います。

横から見るとボディキャップからレンズユニットの厚さ分だけポコンと出ている形状です。

Lumix GF5に付けるとこんな感じ。

白いペットボトルキャップがデザインぽく見える?

個人的には全体の出来自体は満足してます。

黒いペットボトルキャップがあったら最高でしたがこれはこれでカワイイですかね。


試写~
2022/10/20追加

無限遠を出すために利用している電線とタイルです。(以下等倍からの切り抜き)


鳥よけのトゲトゲの解像具合です。やや甘いですがトゲトゲはしっかり写ってます。




タイル目地はそこそこ解像していますが、全体のコントラストはやや低めです。でも、個々のタイルの質感は何とか出ていますね。



電柱のガイシ。全体的に甘いですが質感はギリギリ感じられますかね。



これがパンフォーカスのプラスチック製の1枚レンズの画像と考えれば上々、むしろ凄いことだとは思います。

もちろんこれは中心部の切り取り画像なので周辺部はかなり画質が落ちます。フィルム面を湾曲させてそれらを修正していることを考えればそれは当然ではありますけどね。



作例~

最後は出来上がったレンズで試写した作例です。

(以下の写真はLUMIX GF5を使用し、4000×3000のフル画質で撮影した後、最大幅500に縮小処理をしてあります。)

 



作例2~2022/07/09 追加

(以下の写真はLUMIX GF5を使用し、4000×3000のフル画質で撮影した後、最大幅1000に縮小処理をしてあります。)




いかがでしょうか?

パンフォーカスのプラスチック製1枚レンズでここまで写るとは驚きました。

まあ、等倍まで拡大したり、描写の細部を見るとピントはすごくアマアマなんですけど、この位のサイズまで縮小処理をかけると結構よくみえちゃいますね。

私的にはL判サイズの気軽なスナップ程度ならこれで十分な画質じゃないかなと思います。(まさに写ルンです的使い方ですね。)

リボーンレンズ第1作目としては満足のゆくレンズになりました。





レンズキャップを自作しました。~2022/07/03追加

レンズがむき出しの状態で保存、あるいは運搬するのが不安になったので、かぶせ式レンズキャップを自作しました。

材料となるのはやはりペットボトルキャップ。レンズキャップは黒いほうが良いので黒いペットボトルキャップを入手しました。

今回使用するパーツはペットボトルのキャップと言っても開封する時にボトル側に残るキャップの一部であるリングの方です。そのリングをボトルから外してレンズキャップの材料として使いました。(写真下のリング)

キャップ正面の部分はプラバンを丸く切り抜いたものです。

リングとプラバンをプラスチック用ボンドで接着します。(リングが白いキャップにピッタリと嵌っているのが分かると思います。)

このままだとややキャップが深すぎるので中に発泡スチロールトレーを切り抜いてクッション材(兼スペーサー)にしました。

これでかぶせ式キャップの出来上がりです。試しに写ルンですの外装シールの一部を切り取って正面に貼ってみました。w

キャップがキッチリとレンズ部に嵌ります。我ながら素晴らしい完成度。



これがFUJIFILM『写ルンです』 のリボーンレンズの最終完成品です。↓

カメラにマウントする際、はめ込み位置が分かり易いように百均の赤いアクリル絵の具で目印もつけました。

マウント部にはレンズリアキャップも付けてこれで交換レンズとしも安心して持ち運ぶこともできます。




作業時間と製作費~

製作時間は分解、削り出し、無限遠調整で合計およそ10時間程度でしょうか。

必要な材料費は、、、

レンズ本体

レンズキャップ

その他


合計922円でした。

材料費およそ1000円で作れるのなら面白いレンズなんじゃないでしょうか?

当然ですが機能も『写ルンです』そのまんまで、ピントを気にせず、現像代も気にせず手軽にバシバシとスナップ写真を撮れるのがこのレンズの魅力だと思います。




作例3白黒~2024/09/24 追加
ソフトで長辺1000に縮小処理と「コントラスト」「明るさ」は少しいじってあります。(その他はそのまま。)







Kodak 『FunSaver』との画像比較のページを作りました。↓
画像比較ページはコチラからどうぞ


最終更新日2024/09/24

作例3白黒追加2024/09/24
画像比較ページリンク追加2024/09/08
作例2追加2022/07/09
レンズキャップ制作追加2022/07/03
制作日2022/06/28

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