minolta hi-matic C のレンズリボーン(2022年6月~7月)


近所のカメラ屋でジャンク(550円)で買ったminolta hi-matic Cです。
minolta hi-matic Cの発売年は1969年。シャッター速度(1/30、1/250秒)の優先EEカメラで、レンズはROKKOR 40mm/F2.73群3枚のトリプレット構成。
前面の緑色ボタンを 押すことで、沈胴式レンズが8mm移動する。鏡胴が沈んでいる 状態ではレリーズがロックされ、誤写を防いでいる。絞り値は ビューファインダー内部に指針により表示される。外観も個性的で、 ボディー底部まで外皮で覆われている。レンズ周囲にあるスライド 金具は、フィルム感度(ASA25~400)設定目盛。シャッター速度設定 リングには、晴れマークと曇りマーク、ガイドナンバーが表示されている。 距離計はなく、4点ゾーンフォーカス。ファインダー右下の三角形覗き窓から、鏡胴にある距離ピクトグラムを見ることができる。
(引用*「レンジファインダー」Web siteさん)
このカメラは買う前からすでにレンズが外れてました。これは好都合と買ったわけなのですが、家に帰ってよく調べてみるとレンズが分解されていてレンズユニットの途中から分断されてました。しかもこれもあとで気が付いたのですが分断したユニットを止めてあるネジが一本なくなってました。(´・ω・‘)ショボーン

とりあえず分解してみます。
レンズユニットはフィルム室側からネジ4本で留められているのでそのネジを外します。これだけでレンズユニットは外せます。
このhi-matic Cは使用するときにレンズをポップアップさせる仕組みがあるのが売りのようなんですけど、そのポップアップするはずの仕組みは固着してい動かない状態でした。
たぶん前所有者はポップアップしないためにレンズを前から分解し、シャッターや絞り幕をバラバラにしてしまいどうにもならなくなって途中でやめちゃったんじゃないかな~と思います。その証拠にレンズが分断されていた場所が丁度シャッターや絞りのある部分だったからです。(当然絞りやシャッターも分解されており、絞り幕?が2枚ポツンと置いてあるだけの状態でした。なので私には元の形がわかりません。)

取りだしたレンズユニットの分断されたシャッターと絞りがあった部分のパーツはほとんど消失しているので再組み立てが上手くゆくかどうかも分からないです。さらに分断されたところから後方にもレンズが1枚あるのできちんと元のように組み立てられるかも分かりません。
まあ、ダメ元でやってみます。
分断されたレンズの後部を取り付けるには足りないネジを1本調達しないといけないのですがこれが難問ですね。ホームセンターで手に入る規格ネジで合うのがあるといいけど。
今は合うネジを探しているのでここまでです。
ネジが見つかり次第、この後に続く。
2022/07/07作業再開~
何回か近所のホームセンターに通って、(2度購入したネジのサイズ合わせに失敗しましたが)ようやく合いそうなネジを見つけました。
ということで、ようやく分離されていた後部レンズを前部と合体することができました。
無くなっていたシャッター幕などがあった場所には少し隙間ができているので、遮光と隙間埋めのために少し厚めの両面テープでレンズ周りを囲うように貼りつけました。
出来上がりはこんな感じ。↓ これが元通りなのかは不明ですが、、、。
絞りは分解されていたので、F値は開放のみのレンズ仕様になります。
(後で気が付いたのだけど、レンズ前部のむき出しになっている内部にわずかに光が漏れている箇所があるようなので遮光板を入れておけばよかったなと。念のため後部レンズを接続した残りの隙間には後で遮光用の黒いプラバンをドーナツ状に切り出し接着しておこうと思います。)


カメラとのマウント方法~
さて、次はカメラマウント部の制作ですが、このレンズはたまたま?52mmフィルターにちょうどすっぽりとはまってくれたので、(フィルターのガラスを取り外して)フィルター枠をマウントとの接続に利用します。
マウント部品はアマゾンでm4/3用52mmネジの切ってある接写リング(1180円)のマウント部を利用します。

接写リングのマウント部品とフィルター枠を接続するとこんな感じになります。↓

ちなみにこの後、無限遠を調整しないといけないのでフィルターはまだマスキングテープで仮止めです。

無限遠の調整~
まずはこの状態でGF5に付けてみると残念ながら無限遠は出ませんでした。
いろいろと試してみると無限遠はもう一枚フィルターを付けるくらいの半分の厚さをプラスすると出るみたいです。
が、そのよい方法が思い浮かびません。どうしたものか?

ということで再び頓挫してしまいました。
無限遠を出せる方法がみつかり次第、この後に続く。
2022/07/09作業再開~
「Pixco マクロエクステンションチューブ」の中間リングで一番短いno.1リングにレンズを付けてみました。このリングはフィルター枠の丁度1.5倍くらいの厚さがあるのを確認して丁度よさそうだったからです。

エクステンションチューブリング1にレンズをハメ込んでみると多少オーバーインフになるけど無限遠が出ました。
レンズの固定は厚さのある強力両面テープを使用する予定だったのでキッチリ無限遠を出すにはやや足りないけど、少しオーバーインフで組むには丁度よいと思います。
この状態でレンズを仕上げてみるとこんな感じになりました。↓
両面テープの厚さで2mmほど前に出ましたがそれでも少しオーバーインフになりました。

GF5に付けるとこんな感じ。
マウントパーツが市販のマクロチューブでスチール製なので意外に重くなりました。(写ルンですリボーンレンズと比較してですが)

作例1(絞りナシ開放)~
早速出来上がったリボーンレンズの試写をしてきました。



試写第一弾の作例の結果~
見ての通り何やらソフトフォーカスフィルターをかけたようなモヤッとした絵面になってます。
原因として考えられるのは、レンズ内の乱反射か、絞り開放なのでレンズ性能オーバーかのどちらかといった感じでしょうか?
対策としては、「絞りを自作して絞ってみる」か、「レンズ内反射が起きていないかの再チェック」をしてみたいと思います。
改善策を施して再び試写し次第、この後に続く。
2022/07/16 自作絞り取り付け~
薄いプラバンをコンパスカッターとポンチでf8固定式自作絞りを作りました。
絞り直径の計算式は、焦点距離40mm÷想定f値8=直径値5mmです。

リボーンレンズを再び分解して、この自作絞りをレンズの絞りのあった元の位置に近い部分に貼り付けます。

↓はレンズ後方部分からの写真ですが、陰になっている白いリング状のモノが見えると思います。開放だとそこまでレンズがありますが自作絞りによっておよそ直径が半分くらいまで絞られました。
それから遮光対策として元々付いていたスチール製のパーツ(レンズの繰り出し機構部分)を少し加工して元々付いていたように後方部にねじ止めで再現して組み込みました。これで後方部遮光性が格段に上がったはずです。

最後部のレンズと前部のレンズの間に自作絞りを入れましたが、それらをつなぐネジ3本の締め具合によって後方部のレンズに傾きが出るので組み立ててはバラシてと調整を3回ほどしました。
調整が終わったので再度他のパーツも組み立てて完成です。

minolta hi-matic Cの発売年は1969年。シャッター速度(1/30、1/250秒)の優先EEカメラで、レンズはROKKOR 40mm/F2.73群3枚のトリプレット構成。
前面の緑色ボタンを 押すことで、沈胴式レンズが8mm移動する。鏡胴が沈んでいる 状態ではレリーズがロックされ、誤写を防いでいる。絞り値は ビューファインダー内部に指針により表示される。外観も個性的で、 ボディー底部まで外皮で覆われている。レンズ周囲にあるスライド 金具は、フィルム感度(ASA25~400)設定目盛。シャッター速度設定 リングには、晴れマークと曇りマーク、ガイドナンバーが表示されている。 距離計はなく、4点ゾーンフォーカス。ファインダー右下の三角形覗き窓から、鏡胴にある距離ピクトグラムを見ることができる。
(引用*「レンジファインダー」Web siteさん)
このカメラは買う前からすでにレンズが外れてました。これは好都合と買ったわけなのですが、家に帰ってよく調べてみるとレンズが分解されていてレンズユニットの途中から分断されてました。しかもこれもあとで気が付いたのですが分断したユニットを止めてあるネジが一本なくなってました。(´・ω・‘)ショボーン

とりあえず分解してみます。
レンズユニットはフィルム室側からネジ4本で留められているのでそのネジを外します。これだけでレンズユニットは外せます。
このhi-matic Cは使用するときにレンズをポップアップさせる仕組みがあるのが売りのようなんですけど、そのポップアップするはずの仕組みは固着してい動かない状態でした。
たぶん前所有者はポップアップしないためにレンズを前から分解し、シャッターや絞り幕をバラバラにしてしまいどうにもならなくなって途中でやめちゃったんじゃないかな~と思います。その証拠にレンズが分断されていた場所が丁度シャッターや絞りのある部分だったからです。(当然絞りやシャッターも分解されており、絞り幕?が2枚ポツンと置いてあるだけの状態でした。なので私には元の形がわかりません。)

取りだしたレンズユニットの分断されたシャッターと絞りがあった部分のパーツはほとんど消失しているので再組み立てが上手くゆくかどうかも分からないです。さらに分断されたところから後方にもレンズが1枚あるのできちんと元のように組み立てられるかも分かりません。
まあ、ダメ元でやってみます。
分断されたレンズの後部を取り付けるには足りないネジを1本調達しないといけないのですがこれが難問ですね。ホームセンターで手に入る規格ネジで合うのがあるといいけど。
今は合うネジを探しているのでここまでです。
ネジが見つかり次第、この後に続く。
2022/07/07作業再開~
何回か近所のホームセンターに通って、(2度購入したネジのサイズ合わせに失敗しましたが)ようやく合いそうなネジを見つけました。
ということで、ようやく分離されていた後部レンズを前部と合体することができました。
無くなっていたシャッター幕などがあった場所には少し隙間ができているので、遮光と隙間埋めのために少し厚めの両面テープでレンズ周りを囲うように貼りつけました。
出来上がりはこんな感じ。↓ これが元通りなのかは不明ですが、、、。
絞りは分解されていたので、F値は開放のみのレンズ仕様になります。
(後で気が付いたのだけど、レンズ前部のむき出しになっている内部にわずかに光が漏れている箇所があるようなので遮光板を入れておけばよかったなと。念のため後部レンズを接続した残りの隙間には後で遮光用の黒いプラバンをドーナツ状に切り出し接着しておこうと思います。)


カメラとのマウント方法~
さて、次はカメラマウント部の制作ですが、このレンズはたまたま?52mmフィルターにちょうどすっぽりとはまってくれたので、(フィルターのガラスを取り外して)フィルター枠をマウントとの接続に利用します。
マウント部品はアマゾンでm4/3用52mmネジの切ってある接写リング(1180円)のマウント部を利用します。

接写リングのマウント部品とフィルター枠を接続するとこんな感じになります。↓

ちなみにこの後、無限遠を調整しないといけないのでフィルターはまだマスキングテープで仮止めです。

無限遠の調整~
まずはこの状態でGF5に付けてみると残念ながら無限遠は出ませんでした。
いろいろと試してみると無限遠はもう一枚フィルターを付けるくらいの半分の厚さをプラスすると出るみたいです。
が、そのよい方法が思い浮かびません。どうしたものか?

ということで再び頓挫してしまいました。
無限遠を出せる方法がみつかり次第、この後に続く。
2022/07/09作業再開~
「Pixco マクロエクステンションチューブ」の中間リングで一番短いno.1リングにレンズを付けてみました。このリングはフィルター枠の丁度1.5倍くらいの厚さがあるのを確認して丁度よさそうだったからです。

エクステンションチューブリング1にレンズをハメ込んでみると多少オーバーインフになるけど無限遠が出ました。
レンズの固定は厚さのある強力両面テープを使用する予定だったのでキッチリ無限遠を出すにはやや足りないけど、少しオーバーインフで組むには丁度よいと思います。
この状態でレンズを仕上げてみるとこんな感じになりました。↓
両面テープの厚さで2mmほど前に出ましたがそれでも少しオーバーインフになりました。

GF5に付けるとこんな感じ。
マウントパーツが市販のマクロチューブでスチール製なので意外に重くなりました。(写ルンですリボーンレンズと比較してですが)

作例1(絞りナシ開放)~
早速出来上がったリボーンレンズの試写をしてきました。
試写第一弾の作例の結果~
見ての通り何やらソフトフォーカスフィルターをかけたようなモヤッとした絵面になってます。
原因として考えられるのは、レンズ内の乱反射か、絞り開放なのでレンズ性能オーバーかのどちらかといった感じでしょうか?
対策としては、「絞りを自作して絞ってみる」か、「レンズ内反射が起きていないかの再チェック」をしてみたいと思います。
改善策を施して再び試写し次第、この後に続く。
2022/07/16 自作絞り取り付け~
薄いプラバンをコンパスカッターとポンチでf8固定式自作絞りを作りました。
絞り直径の計算式は、焦点距離40mm÷想定f値8=直径値5mmです。

リボーンレンズを再び分解して、この自作絞りをレンズの絞りのあった元の位置に近い部分に貼り付けます。

↓はレンズ後方部分からの写真ですが、陰になっている白いリング状のモノが見えると思います。開放だとそこまでレンズがありますが自作絞りによっておよそ直径が半分くらいまで絞られました。
それから遮光対策として元々付いていたスチール製のパーツ(レンズの繰り出し機構部分)を少し加工して元々付いていたように後方部にねじ止めで再現して組み込みました。これで後方部遮光性が格段に上がったはずです。

最後部のレンズと前部のレンズの間に自作絞りを入れましたが、それらをつなぐネジ3本の締め具合によって後方部のレンズに傾きが出るので組み立ててはバラシてと調整を3回ほどしました。
調整が終わったので再度他のパーツも組み立てて完成です。

以下は後方部レンズの傾きを調整のための試写です。
まずは全体写真。
この写真の左右端のピントを見て調整をしました。大体上下左右ともいいところまで調整はできたと思います。

こちらが左端の拡大。

こちらは右端の拡大。

左端の方がピントが甘くなっていますが全体画面左端の1/10くらいだけが急に甘くなるのですよね。レンズの組み立てが悪いのかもしれませんが、私の技術ではこれ以上の調整は厳しそうだったのでここまでとしました。
この後は作例(自作絞り装着後)を撮ってき次第アップする予定です。続く。
2022/07/17 作例2(f8相当の自作絞り装着後)~
4000×3000より長辺1000への縮小済みです。




作例2(f8相当の自作絞り装着後)の感想~
ようやく普通によく映るレンズになりました。逆光気味でもフレアが出ることもなくなりましたし、絞りの設置効果は絶大ですね。w
このレンズは元々ゾーンフォーカスだったのだけど、それを1m~無限遠にフォーカスを随意に合わせられるように改造してあります。その利点はゾーンフォーパスよりもピタリとピントを合すことができることなのですが、絞りがf8だと被写界深度がやや狭いように感じます。
風景やスナップを撮るのならf10かf16くらいの絞りに設定すればゾーンフォーカスのときのようにもう少しラフにピント合わせのできるレンズになると思いますがこの辺りの設定は好みになりますかね。
私的には常用レンズとしてf16では暗すぎるように感じますからf10(4mm)~16(2.5mm)の中間の絞り直径3mmくらい(f13相当)がいいんじゃないかな~と思ったりもします。(もっとも、広い被写界深度が欲しいならf16のほうがいいと思いますが。)
f13で自作絞りを作り替えてもいいのだけどどうしようかな?
もしかしたら、実験的にこの後もf13相当の絞りを試してみるかもしれませんが、このレンズの焦点距離40mmはm4/3カメラに付けると80mm相当の画角になるため、常用レンズにしてはちょっと長すぎて使い難いのですよね。
なのでレンズリボーンとしてはキレイに写るようになった今回で完成ということにしようかと思います。
作業時間と製作費~
作業時間自体は分解、再構成、無限遠調整で合計およそ8時間程度でしょうか。ただし、無かったネジを探すのにかなりホームセンターに通ったのでトータルの時間では30時間くらいいっているかもしれません。
必要な材料費は、、、
レンズ本体
- ジャンクminolta hi-matic C 550円(近所のカメラ屋で購入)
- m4/3マウント部品およびレンズをマウントするための部品代 550円(アマゾンで購入。送料込)マウント部品は使い回しが出来るため減価償却で5レンズに使用すると仮定して1/5の250円、レンズをマウントするための部品(リング1)の代金としてフィルター代相当300円とを計上しておきます。)
- 薄いプラスチック板2枚 10円程度(ダイソー110円で購入した「個別フォルダーPP製」(3枚入り)の一部を使用)
- プラスチック用ボンド 10円程度(ダイソー110円で購入)
- ネジ代 およそ150円
その他
- レンズリアキャップ 220円(ヨドバシドットコムで購入。送料込)
合計1490円でした。
ジャンクカメラをリボーンして作ったレンズが1500円弱なら面白いんじゃないでしょうか?
元ゾーンフォーカスゆえに狭いピント幅ですがピントリングがあるので『写ルンです』よりも(上手に合わせれば)ピントはピシャリと来るのはいいですね。まあ、パンフォーカスの方がピントを気にせずパシャパシャと撮れるのでAFカメラっぽく撮れますが、こちらは完全にマニュアルフォーカスなのでじっくりと時間をかけて写真を撮るスタイルに向いていると思います。
完結
(最終更新日2022/07/17)
2022/7/23追記~
最初に撮影した景色と同じ場所で(f8自作絞り付きの)写真が撮れたのでアップしておきます。下の電車の写真は違う場所で撮ったものです。
f8の自作絞りを付けた効果でクッキリとしました。
ただ、マニュアルフォーカスでの撮影になるのでファインダーがないGF5では(モニターでのピント合わせは)ピントが甘くなる失敗が多いです。これはレンズの問題ではなく腕の問題ですが。(;´・ω・)
オートフォーカスの利便性をしみじみと感じる私なのでした。w